第1級陸上無線技術士とはこんな資格

今回は第1級陸上無線技術士の概要についてお話ししたいと思います。

 

1.「第1級陸上無線技術士」とは?

第1級陸上無線技術士とは、無線従事者の1種で、放送局や電気通信業務用等の固定局、無線測位局等すべての無線局の無線設備の技術的な操作を行うことができる資格です。
「1陸技」とか「1技」といった略称で呼ばれることもあります。
陸上無線技術士には1級と2級がありますが、1陸技は無線設備に関する技術操作の最高峰の資格で、その分試験の難易度も高くなっています。
私の場合、勉強が大変で頑張り過ぎて夢の中でも試験問題を解いていたことがあります。

あと、問題の解き方が理解できなさ過ぎて思わず過去問集をぶん投げたこともあります。

2.第1級陸上無線技術士の資格があると何ができるの?

1陸技は基幹放送局において必置の資格となっています。
…「基幹放送局」ってなんぞや?

1陸技の試験科目でもある「電波法」で基幹放送局とは、

第6条第2項「基幹放送をする無線局をいい、当該基幹放送に加えて基幹放送以外の無線通信の送信をするものを含む。

とあります。

関連する内容として「電波法」で基幹放送とは

第5条第4項「公衆によつて直接受信されることを目的とする無線通信の送信(第九十九条の二を除き、以下「放送」という。)であつて、第二十六条第二項第五号イに掲げる周波数(第七条第三項及び第四項において「基幹放送用割当可能周波数」という。)の電波を使用するもの」

とあります。

要するに、テレビやラジオの放送をするには、1陸技の資格がないといけませんよ、ということですね。

 

3.第1級陸上無線技術士の資格をもっているとどうなるの?

なんだか大そうな名前だし、試験も難しいし、そんな資格取って何の役に立つのさ?という方。
前述の通り、放送局において必須の資格である他に、1陸技の資格を持っていると下記のような特典(?)があります。

・放送局への就職に有利

・電波関係の企業(携帯電話とか通信事業とか)への就職に有利

・企業によっては「資格手当」が支給される

・持っているととりあえず「すげぇ!」って言われる

私の場合、仕事の都合上取らざるを得ず、なけなしの脳みそフル回転させ必死で資格をとりましたが、免許を取得した時にはなんだかんだで周りから一目置かれました。

…日常業務で役に立っている実感はないけれど、1年間、頑張って勉強した甲斐があったなぁ。

今回は第1級陸上無線技術士について、ざっくりとした概要をお話しました。

別のページでは第1級陸上無線技術士の試験についてお話したいと思います。