暗記科目の勉強方法

計算問題もさることながら、公式や用語、法律の内容など、暗記しなければいけないことが多いのも、第1級陸上無線技術士試験の特徴です。

暗記って苦手なんだよなぁ…
年々記憶力が落ちてきてる気がするんだよなぁ…

そんな方々におすすめしたい、暗記モノ問題の勉強方法を今回はご紹介します。

1.目でなく手を動かせ

1陸技の勉強をするのに、参考書や過去問を開いて、ひたすら内容を目で追って「読む」ということをしていませんか?
これ、あんまりよくない方法です。
1陸技の勉強を始めるにあたって、まずノートを1冊用意しましょう。

そして参考書であれば「これ大事そうだな」と思ったことを書き写します。

公式でも解き方の手順でも何でもいいです。自分で「これ大事そうだな」と思ったことをそのまんま書き写します。

過去問であれば、必ず問題を解きながら途中計算や答えの単語・言葉を書きましょう。

こうして極力手を動かすことで、体で試験の内容や問題を覚えることができます。

これについて分かりやすく例えてみると、「人はなぜ自転車の乗り方を忘れないのか」という言い方ができます。昨日食べた夕飯のメニューや、一昨日の朝イチに挨拶した人なんかはすぐに忘れがちですが、自転車の乗り方を忘れるというのは、まずないことです。

人の記憶の種類にはいくつかあって、体で覚えたことは「手続き記憶」と言われます。自転車の乗り方はこの「手続き記憶」に該当しますが、この「体で覚えた動作や技術」は記憶障害になっても失われにくいものと言われています。

この法則をフル活用しましょう。勉強をするときには極力手を動かし、書くという動作を伴いながらの方が身に付きやすいことは身を以て体験したので、「目でなく手を動かせ」は声を大にして言いたいです。

2.声に出して録音してみる

これは資格取得マニアの知人から聞いた方法です。
「参考書の内容を音読して録音し、通勤時や休憩時にひたすらそれを聞く」というものです。
その人曰く「自分の声って録音して聞くとなんだか変な感じに聞こえてちょっと小っ恥ずかしいんだけど、そのせいかやけに耳に残るんだよね」とのことです。
それを逆手に取って、公式や法則などを読み上げて録音したものをずっと聞き続けて記憶に留めたという方法をしていました。

確かに、英語なんかはリスニングCDがあって、それを聞いて勉強したりするもんなぁ。自主作成リスニングCDを聞いているようなもんか。

と納得だけして私自信は試さなかったですが、なるほどと思える勉強方法です。
また、世の中には「セルフレクチャー」という勉強方法もあるようで、これは、授業などで習った学習内容や、職場でメモした仕事内容を、後から自分で声に出して読み返すことでそれらが身に付くというメカニズムを利用した方法だそうです。

いずれにせよ、「耳で覚える」ということも勉強方法として世の中では確立しているものなので、騙されたと思って試してみる価値はありそうです。

3.人は同じことを7回くり返すと覚える

見出しの内容通り「人は同じことを7回くり返すと覚える」生き物です。
これは私が中学生の時の先生から言われたことで、受験生だった当時、参考問題を何度も繰り返し問いて身につけることの重要性をうたっている時に話していたことです。
これが案外理にかなっていて、同じ過去問も繰り返し問いているうちにだんだんと覚えてくるものなのですよね。7回もやれば、ほぼ満点に近い点数が取れるようになるし、別の期の過去問を解いていても「あ、これ〇年〇月期の〇問目に出てたやつだ」と気づくくらいになってきます。

特に、最初に述べた「手を動かす」方法と併用すると効果は抜群です。

”7回”を”7日”に言い換えると、「1週間の間、毎日同じことをやる」ということになります。確かに、1週間もの間、毎日同じことをしていればそれは自然と習慣化して身に付きますよね。
要はそういうことです。
「問題を見たら条件反射で答えが出てくる(=習慣化する)」まで、何度も同じことを繰り返すことで、次第に記憶として頭に定着するのです。

今回は「暗記モノ問題の勉強方法」と称して、効果的なものの覚え方をお伝えしました。
24時間しかない1日のうち、勉強時間を確保するのは大変だと思いますが、上記の内容をぜひ実践してみて、効率的に1陸技の勉強に向き合ってみてください。