おすすめ参考書【無線工学の基礎】

今回は1陸技の勉強、特に「無線工学の基礎」におすすめの参考書の紹介です。

1陸技の資格取得のお供といえば、こちらの参考書を手に取る方が多いのではないでしょうか?

無線工学の基礎 改訂2版 (第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶ) [ 吉川忠久 ]

価格:3,024円
(2019/8/6 14:02時点)

ハムから陸特、通信士等々、無線関連の資格取得のための数々の参考書を手掛けている吉川先生の参考書です。明るいトーンの表紙が目に付きやすく、書店で参考書を探していて手に取った方は少なくないのではと思います。

かく言う私もそうです。1陸技参考書の同シリーズは、法規以外全て買いそろえて勉強のお供にしました。

こちらはイラスト付きでそれぞれの科目の細目を、簡潔かつ端的にまとめてあり、関連する過去問の紹介とその解説が記されている参考書です。

1陸技の過去問ほどインパクトのある分厚さもなく、手軽に持ち歩ける点も良いです。

ただこちらの参考書、「簡潔かつ端的」な内容なだけに、1陸技初心者の人には優しくありません。

ある程度「無線工学とは何たるか」が分かっていて、1陸技の過去問も2~3回目を通している人であれば、「過去問のこの部分が分からないけど、どういう考え方なんだっけ~?」と振り返る用途で使うには十分な参考書です。

が、私のようなド文系の無線工学なにそれおいしいの?みたいな人間が手にするにはちょっともったいない代物です。

「無線工学の基礎の内容がいまいち良く分かっていない」、「過去問をもうちょっと深堀して理解したい」という方には、次の参考書をおすすめします。

1陸技・無線工学の基礎 完全マスター (単行本・ムック) / 一ノ瀬優/監修 情報通信振興会/編

価格:3,672円
(2019/8/6 13:58時点)

日本無線協会の主査や試験問題作成委員もされていたという一之瀬先生の著書です。

こちらは「無線工学の基礎」の科目である「電気物理」、「電気回路」、「半導体・電子管」、「電子回路」、「電磁測定」の5項目について、詳しく解説してくれています。

何か分からない科目があったとき、参考書を探すと「電気物理の内容だけの参考書」とか「電子回路の内容だけの参考書」とか、それぞれの分野単体で詳しく書かれているものは結構あります。ちゃんと勉強したいからと、いちいち参考書を購入していたら金額も本棚のスペースもバカにならないですよね。

が、この「一陸技完全マスター」は、程よく詳しく解説がされていて、しかも「無線工学の基礎」に関連する科目全てが1冊に集約されているのですこんな救世主みたいな参考書は他にありません。

しかも巻末には付録が付いていて、ギリシャ文字の表記の仕方・読み方、数学の公式集、回路図記号一覧が載っています。

参考書自体は、図解ももちろんありますが、全体的に文字や数式が多く、ぱっと見小難しそうな印象を抱きます。が、公式などは「なぜこのような形の公式になるのか」という途中計算の様子や解説がきちっと記されているため、より内容について納得しながら勉強しやすいです。

より理解を深めながら1陸技の勉強をしたい方、過去問の解答だけでは理解が追い付かない方などはもちろん、とりあえず「無線工学の基礎」について何か詳しく書いてある参考書を探している方におすすめの1冊です。

少し大きい書店には、この他にもいろいろと参考書が置いてありますが、今回は私が1陸技の勉強をするのに特に用いた2冊を紹介しました。

参考書はちょっと値が張るものですが、自己投資のためと思って購入し、いつでも手元で見られる状況を作るのが試験合格への1歩となります。本屋さんでいろいろな参考書を開いてみて、自分に合っていそうだなと思うものを探してみるのも良いと思います。

どれにしようか悩んだ末に決まらなかったら、上に挙げた2冊をぜひ試験勉強のお供にしてみてください。