今回は第1級陸上無線技術士の試験の概要についてお話します。
1陸技の免許取得には国家試験に合格しなければいけません。国家試験と聞くだけでも、なんだかハードルが高そうなイメージですよね。
得体の知れない相手に立ち向かう前に、その内容や特徴を大まかでいいので把握しておきましょう。それだけでも大分勉強がしやすくなります。
1級技の試験は4つの科目で構成されていて、その4科目全てで合格点を取ることで1陸技合格、となります。
受験する科目は、
無線工学の基礎
無線工学A
無線工学B
法規
の4科目です。
それぞれの科目ごとの概要は、また別の機会にお話しようかと思います。
1級技の試験の合格点は、各科目においてそれぞれの6割の点数となっています。
つまり、
無線工学の基礎…125点満点中75点
無線工学A…125点満点中75点
無線工学B…125点満点中75点
法規…100点満点中60点
を獲得すれば合格なのです。満点を取らなくていい、というだけで大分プレッシャーが減りますね!
しかも6割って半分よりちょっと多めに点数取ればいいだけじゃん!
…実際過去問を解いてみるとなかなか6割の壁が高く見えるものですが、これくらいの気持ちでやっていないと段々とヘコんでくるので、むしろ「満点なんか取らなくていいんだ」という気持ちを持ち続けましょう。
1陸技の試験では、科目免除というスキルを発動させることができます。
科目免除とは、
・受験すべき4科目のうち、既に合格点を獲得している科目があること
・他の無線従事者免許等を取得済みで、その免許の特性上、1陸技の受験科目を改めて受験する必要がなく、試験を免除できること
を言います。
一度受けた試験を再受験しなくていいなんてラッキー!
となりますが、この科目免除には注意点があります。
既に合格点を取っていて試験を免除する場合は、合格点を取った時の試験の翌月初めから起算して3年以内に実施される1陸技の試験でのみ適用することができるという条件付きスキルのため、利用の際は期限切れになっていないかどうか気を付けましょう。
また、科目免除は事前申請の必要があるため、その点も注意してください。
1陸技の試験は年2回、1月と7月に行われます。
そして試験は2日間に渡って行われます。
1日目は無線工学の基礎と法規、2日目は無線工学A、無線工学Bといった感じです。
前述の科目免除がある場合、「1日目はスルーで2日目だけが本番」とか「1日目の午前に全力を尽くす!」といったパターンの受験日程になります。
自分が受ける科目の日程をしっかりと把握して、試験に臨みましょう。
今回は1陸技の試験について概要をお話しました。
別のページでは4つの受験科目それぞれについて、どんな内容のものかをお話していきます。