「無線工学B」はこんな科目

今回は1陸技の試験科目のうちの「無線工学B」についてお話します。

「無線工学AだのBだのって何が違うのよ?」

というのが私の第一印象でした。結論からいうと、アンテナそのものの種類やはたらき、電波の種類や特性、電波が飛ぶときの特徴について勉強するのが無線工学Bです。

アンテナや給電線など、電波と違って目に見える物体について勉強する上、日常生活で身近な存在について学ぶため、理解が深まるにつれて面白いと思えてきた科目でした。

1.「無線工学B」の内容

無線工学Bでは、以下の細目を勉強します。

基礎

アンテナの実際

給電線

電波伝搬

給電線・アンテナ等の測定

全般的に覚えることが多いのが無線工学Bの特徴です。加えて暗記モノ問題だけでなく、計算問題も多い、しかもアンテナの種類によって計算の公式が違うという、けっこう面倒な科目であります。

無線工学Bでは、無線工学Aにも出てきた単語がちらほら出現するため、どちらかを先に勉強していると「これ前にも見たやつだ」となって理解の助けになります。

人によって無線工学AとBで好き嫌いが分かれるようですが、私は無線工学Bの方が好きでした。

2.「無線工学B」はゲームを攻略するような感覚で解く

前述の通り、無線工学Bの過去問に登場するアンテナの種類は約20種類にも及びます。更に放射抵抗だの実行面積だの電界強度だのを導き出す計算問題では、アンテナの種類によって使う公式が少しづつ変わってくるため、勉強をし始めた時点で、

「なんだこれ全部覚えるのかよ!」

と途方に暮れることでしょう。ですが、

このクエスト(問題)を攻略するにはこのアイテムと装備(公式とか解答手順とか)があればいける!

みたいなノリで勉強すると、案外楽しめるものです。何回もダンジョン(過去問)に挑戦するうちに攻略ルート(解き方とかどの公式使えばいいかとか)が身についてくるので、面白くなってきます。

要は、公式だけ無理に覚えようとするのではなくて、問題を解きながら自然と覚えるのがいいって言いたいだけなんですけどね。

3.「無線工学B」を勉強するとこうなる

無線工学Bを勉強して、アンテナや給電線についての知識が身に付くと、日常の風景が少し変わって見えました。

例えば電車の窓から外の景色を眺めていたとき。

今までは空に浮かぶ雲の形とか、木とか花とかばかり見ていたのですが、1陸技の勉強を始めてからはアンテナばかり見るようになりました。

そして気付くのが、世の中八木アンテナと基地局アンテナで溢れているということです。いろいろと便利なものが増えた現在ですが、日頃電波の恩恵にあずかっているのだなぁというのが実感できました。

電線のバランを見かけた時もです。

こうやってちゃんとインピーダンス整合とってるんだなぁ。インピーダンス整合とか面倒くさい計算ばっかなイメージだったけど、当たり前のように世の中で役に立っているんだなぁ」

と実感しました。

まぁ、アンテナとかバランとか見てしみじみする人間なんて私くらいで、そうそういないのでしょうけどね。ド文系なので、理系科目で勉強した内容を目の当たりにしただけで感動を覚えてしまうのです。

今回は1陸技の試験科目の「無線工学B」についてお話しました。

別のページでは同じく1陸技の試験科目である「無線工学の基礎」、「無線工学A」、「法規」のことをお話ししています。

よろしければ参考にどうぞ。

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