今週の頭くらいからはなのくしゃみの頻度が多くなり、鼻先をぺろぺろ舐めるしぐさが気になるようになってきました。
ごはんをあげる時にいつもふんふんっと匂いを嗅ぎに来るのですが、その「ふんふん」の音もなんだかクリアではなく、ぷすぷすと鼻が詰まっているような音が…
もしかしてはな、風邪引いちゃったのかな?
食欲はあるし、運動もよくするけど、鼻の音とくしゃみがあからさまに気になる、ということで病院へ連れていきました。
今回お伺いしたのは、「くらた動物病院」さんです。
院長先生はフェレットの専門家とのことですが、エキゾチックアニマルにも詳しく、ハリネズミ診察のご経験も豊富とのことで伺ってみました。
事前にお問い合わせのお電話をしたところ、診察できますとのことだったので早速伺いました。
受付を済ませ、待つこと約30分。
土曜日の夕方に伺ったのですが、他の患者さんも代わる代わる来て待合室は常にほぼ満席の状態でした。
そして順番が回ってきて診察室へ。
中へ入ると、優しそうな雰囲気の院長先生(倉田先生)がお迎えしてくださいました。
診察の流れはこんな感じでした。
倉田先生(以下「先」):「今日はどうされましたか?」
はな(以下「は」):「ここのところくしゃみの回数が増えて、鼻水もいつもよりたくさん出ているのが気になっています。もしかして風邪でしょうか?」
先:「わかりました、ではまず体重測定をして、それから聴診をしてみましょう」
診察台に用意してあった測りとカゴの中へはなを投入、このときの数値は295gでした。
は:「体重はいつも300g前後なので、特に問題ない数値です」
先:「分かりました。次は聴診器で心音と呼吸を診させてもらいますね」
カゴからはなをころっと出し、聴診器でまず心音を、そして左右の肺の音を確認する先生。
その間はなは身体を掴まれていることにやや不満を感じてほんの少し脱出劇をはかるも、先生が優しくしっかりとおさえてくださっていたので、そのうち大人しく診察されるようになりました。
先:「心音は問題ないですね。肺の音も、雑音やぜーぜー言っているような音はないので大丈夫です」
は:「問題なさそうでよかったです!」
先:「次は触診をしますね」
耳の横辺りから頭、首、背中、そしてお尻の方へと順々に両手で触ってはなの体の様子を確認する先生。
見ていて思ったのが、「ハリネズミって触ったところが意外とヘコむんだなぁ」でした。
思った以上に毛や針で体のフォルムが丸く見えているのか、触診されて細長くなるはなの体の形状が物珍しく、まじまじと見てしまいました。
先:「体の様子も特に問題ないですね、最後に鼻水の状態を見てみましょうか」
は:「お願いします」
鼻水は採取して乾かした後に薬品をつけて顕微鏡で観察するとのことでした。
はなの鼻先にプラスチック板をぺちっと押し付けて鼻水を取り、観察ができる状態にするまで待つこと2~3分。
顕微鏡に繋がったモニターに、はなの鼻水の様子を映し出してくださいました。
先:「見る限り異常はないようですね」
モニター画像はこんな感じでした。
先:「画面の紫色っぽく映っているのが白血球の潰れたもので、風邪の場合はこれが画面いっぱいに出てきます。透明の四角いのは角質です。普通の鼻水にも白血球の潰れたものは入っていますが、今回の場合みたいにほとんど鼻水の中に含まれていないです。なので、風邪を引いているということはなさそうですね」
は:「風邪ではないんですね!良かった!じゃあ、くしゃみの原因って何なんでしょう?」
先:「ハリネズミさん自身に問題がない場合は環境要因が大きいですね。気温や湿度は普段どのくらいで過ごしていますか?」
は:「気温は26~27℃、湿度は35%で過ごしています」
先:「湿度35%はちょっと低いですね、正直60%くらいでも大丈夫ですよ」
は:「え!?そうなんですか!」
先:「乾燥に過敏に反応して鼻水がでたりしているのかもしれませんね」
ひとまずはなは風邪を引いているのではないということが分かりほっと一安心です。
また、先生のアドバイスを受けてお部屋の湿度設定を少し高くすることにしました。
また、どうしても気になるのであればとくしゃみを落ち着かせるお薬も処方してもらいました。
今回のお会計はこの通りでした。
我が家のはなはアニコム損保さんのペット保険に入っていて、今回も保険証を持って行ったので自己負担金額は半分で済みました。
病院の雰囲気も良く、先生ははなにはもちろん私たちにもとても優しく接してくださり、いろいろと教えてくださったので大変助かりました。
本当にありがとうございました。
おうちからも通いやすいところにあるので、もしもまた病院に行くことになったら、くらた動物病院さんにお世話になろうと思います。
首都圏近郊のハリネズミ飼いさんで病院を探していらっしゃる方がいたら、ぜひおすすめしたい病院です。
それにしても、はなはやっぱり丸まらないハリネズミのようで、おかげで今回の診察もスムーズに行っていただけました。
こんなに診察しやすい子もなかなかいないですよ、と先生にも褒めて(?)いただきました。
ハリネズミなのにイガグリ体勢になることの方がめずらしい我が家のはなさんです。
とりあえず異常がなくて良かったね、はな。
まだまだ寒さも続くので、私たちも体長に気を付けて過ごそうと思います。