はなのカピカピ事件、そして病院へ【ハリネズミのはな】

ハリネズミ

週半ばのことです。

夕方のごはんの際に、はなの体の右側、首元から肩にかけてカピカピが付着し、毛が寝グセのように逆立っているのに気づきました。

我が家のはなさんは白モフ毛のところにカピカピがつくことが度々あり、気付いたら都度ぬるま湯のお風呂に入れて落としてあげています。

そして土曜日になって、いつもの如くお風呂でカピカピ除去にかかろうとしたところ、

「なんだかいつもよりカピカピ大きいぞ!?これは洗い落とすのに苦労しそうだな…」

と思いました。

また、普段よりやけにお風呂を嫌がって暴れるはなさん。

なんだか様子がおかしいなと感じ、よくよく見て見たところ、カピカピがついている付近の肌が赤くなっているではありませんか。

「これはいかん」ということで、すぐに動物病院へ連れて行きました。

 

伺ったのは、くらた動物病院さんです。

ほぼ1年前に、はなのくしゃみが異様に多くて気になったので、相談させていただきました。

(その時の記事はこちら→「はなが風邪引いた?そして病院へ【ハリネズミのはな】」

今回は「カピカピがくっついて取れない」という、ちょっとマヌケな相談ですが…。

皮膚の赤みが気になるし、背に腹は変えられない!

 

年明け最初の土曜日なうえ、午前中の受付時間ぎりぎりの来院で待つこと3時間…

順番が回ってきて診療室へ入ると、先生が優しくお迎えしてくださいました。

 

先生(以下:せ)「ちょうど1年ぶりくらいですね、あれから呼吸器系に問題はありましたか?」

はな(以下:は)「お蔭さまで、あれ以来特に問題ないです!」

せ「今日はどうしましたか?」

は「実はカピカピが身体について取れなくなってしまって…お風呂に入ろうとしたところ、肌が赤くなっているのに気づいて、こちらに伺いました」

せ「では、ちょっとどの辺か見せてもらいますね」

 

柄の長い綿棒で、カピカピの付いた辺りを診る先生。

しゃがんで目線の高さではなの患部を見た途端、

せ「あ~、これはちょっとマズいですね…」

とのこと。

どうやら、

①カピカピがついて毛が固まる

②毛と共に皮膚が引っ張られて、肌の表面が突っ張る感覚になる

③肌の突っ張りが気になって、いつも以上にそこをカキカキ

④執拗にカキカキした結果、肌の表面に引っかき傷ができてしまった

…ということらしいです。

 

今回のはなの場合、結構な量のカピカピが広範囲で毛に付き、本ハリ(本人)もさすがに気になったようで、いつもより多くカキカキしてしまった模様です。

たしかに、しょっちゅうカキカキしてたかもしれないなぁ…

気付いてたのに、すぐに対処してあげなくてごめんね、はな。

 

先生曰く、

①白い毛の部分は肌が柔らかくなっているので、カピカピを取ろうと無理に引っ張ったりすると皮膚が裂けてしまうので絶対にダメ

②今回の状態を脱却するには、白モフ毛の根元から毛を切って、カピカピを毛ごと取る方法しかない

ハリネズミ

白モフの根元付近で毛をカットするためには、軽く麻酔をかけて、はながぼけーっとしている間に施術する方法となる、とのことでした。

常識的に考えて、毛の根元という非常にデリケートな部分に触れるのに、覚醒しているハリネズミ相手では太刀打ちできません。

ましてやハサミで毛を切り取るなんて無理です。

 

せ「麻酔を使うということで5000円くらいかかってしまいますが大丈夫ですか?」

は「是非お願いします!(何かあってもいいように余分にお金持ってきたしね!)」

という訳で、1歳8か月目にして初めての麻酔をかけてもらい、施術していただきました。

このままカピカピが付いた状態で過ごしていたら、また更にカキカキして傷が悪化する可能性の方が大きいです。

それに、お風呂で暴れたということはお湯が傷に沁みたということなんだろうな…きっと自宅でこのカピカピを取るのは不可能だ。

そう判断した飼い主は、二つ返事で施術をお願いしました。

 

はなに、透明の細長いアクリルケースに入ってもらい、先生にはなを渡して一旦診察室を出ました。

そして待つこと数分。

再び呼ばれて診察室の中へ入ると、診療台の上に目を開けたまま仰向けの姿勢で動かないはながいました。

ハリネズミ

診察室内で写真を撮れなかったので、イラストで再現しました。

両手足を真上にぷらーんと伸ばし、半目を開いて仰向けで寝転がっているはなさんです。

麻酔がまだ効いた状態なんでしょう。

そんなはなを間に挟んで、傷の様子と、切り取った毛withカピカピを見せてもらいました。

ハリネズミ(病院)

固まりきって黄ばんでいるカピカピと白モフ毛の残骸です。

ハリネズミ(病院)

飼い主の中指の腹にまるまる乗るほどの大きさです。

なかなかのサイズ感…こんなのが身体にべったりついてたら、そりゃあ違和感あるよね。

毛を切り取ったあとの傷周辺を見てみると、赤く腫れて痛々しい様子でした。

 

せ「炎症を抑えるための塗り薬を処方しますので、朝晩で塗ってあげてください。見た目ほど酷い傷ではないので、2~3日ですぐに良くなりますよ」

は「ありがとうございます!」

ハリネズミ(病院)

そうこうお話しているうちにはなの麻酔がきれて覚醒し始めました。

覚醒したはなは、酔っぱらっているみたいにフラフラで足元がおぼつかない感じだったので、すぐに連れてきたときのアクリルケースへ戻しました。

先生に伺ったところ、カピカピはタンパク質なので、36~37℃のお湯で溶けば柔らかくなる、そのくらいの温度の蒸しタオルやお湯で理論上は除去できるけど、現実にはなかなか難しいですよね、とのことでした。

飼い主自身も経験がありますが、毛に付いたカピカピは確かにお湯で柔らかくして取り除くことができます。

しかしながら柔らかくなるまでに相当な時間がかかりますし、はなも長時間お風呂に浸かっていられるほどお風呂好きではありません。

むしろ水気が嫌いで出たがります。

また、日々の健康チェックで体温を測っていますが、はなの体温は平均して34.5~35.5℃くらいです。

それを鑑みると、36~37℃のお湯や蒸しタオルって、ハリネズミさんにとってはちょっと熱いかもしれないな、と思います。

温度的に言ったら、30℃前後くらいのお湯や蒸しタオルが良さそうです。

今回は「カピカピはぬるま湯で洗えば取れる」という知識が逆に仇となり、2~3日放置した挙句に擦り傷を作らせてしまいました。

嫌な思いをさせてしまってごめんね、はな。

今後はカピカピの付着に気付いたら、手遅れになる前に即対処しようと思いました。

ハリネズミ(病院)

なんか首元スースーするよ

お家に帰ってから、お薬を塗るために改めて傷周辺を見てみましたが、赤くなっていて痛々しいこと…毛がなくなってスカスカになった首元が寂しいです。

はな本ハリは痛がったり気にしたりといった様子はなく、いつも通りに元気にしています。

幸いお薬は嫌がらずに塗らせてくれるし、これで治りかけのカサブタをカキカキしたりしなければ、本当に2~3日ですぐ治るんだろうな。

しぐさ(ハリネズミ)

病院おつかれさま、はな。

今回のことで「たかがカピカピ、されどカピカピ」を痛感した飼い主であります。

少しでも早く傷が治るよう、しばらくの間触れ合いは我慢して、そっとしておいてあげようと思いました。

まだ傷が浅いうちに病院へ行って良かったです。

今度からは怪我しないように気を付けるね、はな。